カウントダウンイラスト連載終了についてのお知らせと雑記
(ここにサムネ)
ただのイラストですが、個人的には本腰をいれていた企画なので備忘録として残そうと思います。
凍えるような寒さが過ぎ去り、親しんだ古巣を離れ、桜舞う季節となりました。
それっぽい導入書いてみたかったんすよね、金糸雀です。
自分のTwitterをフォローしてくれている人はここ最近の俺がやたらうるさいことを目にしているのではないでしょうか。
ザックリいうと、自分、人生で一番好きな作品のファンアートを連載する企画を立てて実行していました。
カウントダウンイラストと称して初めは4週間前、3週間前、2週間前、10日前、9日前・・・・・・1日前、当日、と連載してきましたが、先日投稿した当日の、
アニメ4期スタートの宣伝イラストを以てこの連載企画は終了とさせていただきます。
別にご愛顧もご期待もされていなかったとは思いますが、企画の要旨は達成したため、ここで報告します。
デート・ア・ライブ4期はまだ始まったばかりですので、まあなんか、「よく頑張った」とか思ってくれていたら、この頑張りに免じてぜひデート・ア・ライブ4期を見てくださると本当に喜びます。
以下備忘録が続きます。
俺がどういうことを考えてこれを始めたのか、その間どういうことがあったのか興味があれば見ていってください。
備忘録なので細かい説明を挟みます。
また、備忘録なのでいつかの糧になればと心境も書き残してます。
助長な表現が多々ありますが、ご容赦ください。誰も見てないと思うけどね。
事の始まりは、自分の一番好きな作品こと『デート・ア・ライブ』(ファンタジア文庫出版.橘公司、つなこ作)が第4期のアニメを制作するという知らせでした。
備忘録と言いながら既に忘れかけている記憶があるのですが、確かアニメ3期が終わって少ししたくらいです。
アニメ3期の熱も冷め止まぬ頃だったため、更には就職が近づいていた為。
放映時期が2021年の10月ということで、ちゃんと応援できる最後の機会かもしれないと天啓が来ました。
別の理由もあり、それは『アニメがその作品すべてをアニメ化する事は決してない』(アニオリを除く)という前提。そして今までデート・ア・ライブがアニメ化してきた時にファン活動らしいものが一切出来ていないと感じていたことでした。
デート・ア・ライブ好きを公言しているつもりですが、実は作品を当初から終えていたわけではないし、リアタイできていたわけではないです。
とまぁ、そんな背景がありました。
そこで何かできないかと考えたときに、少し前から絵描きにハマっていたため
『ファンアートを制作しよう!それも連作で!』と。
さいとうなおき先生がどこかの動画で
『イラスト力向上に役立つのは連作を作ることだ』
と仰っていたことが頭の隅に残っていたんだと思います。
そんな訳でアニメ化する1か月前から、アニメ放映日当日分も含め5枚のイラストを作りTwitterに投稿し、デート・ア・ライブを見てくれる人を少しでも増やそうと決めました。
この時ちょうど数年前にデート・ア・ライブの聖地巡礼に行った最後の記事を書いている最中で、その記事の末尾に、自分の逃げ道を絶つ意味も込みで宣言しました。
いっても誰が見てるかわからんので実態としてはこっそりとした宣言だったと思いますが。誰も見てないだろ、あれ。
ある意味では丁度いい場があったわけです。
さて、宣言してからはまず情報集めを。構図の決め方だったり、身体の基本的な描き方だったりを動画やサイトで漁り、gmでksでbsで違和感の塊なイラストをまともに見えるところまでどうにか成長させようと奮起していました。
一方で、カウントダウンイラスト用の構図を考えました。あーでもないこーでもないダサいキモイあり得ないとかいいながら無い頭でひねり出していました。
この期間は今までやってきたどの趣味よりも楽しい時間を過ごせており、描く度に問題点は見つかるがそれを解決すればまた可愛くなると思うと次に進みたい、活かしたい欲が湧くし、『描く』ことで何もないところから好きだったあのキャラが生まれる事の楽しさもあるしで、ぼくの夢メチャクソ無限湧きって感じでした。
時間はあっという間に過ぎ、予定された放映日4週間前まで来ました。
予定通りこの時掲載するものは作り終えていた為、カウントダウンイラストとして世に出しました。もう後戻りは出来ないぞと武者震いに似た何かを感じていました。
本当に夢のような時間だった。
ある日、1つの知らせがありました。
(スクショは今した)
(迫真アドビクリエイティブ君)
アニメの延期はすること自体は悪い事ではないと考えています。
急いで仕上げられて、それでクオリティが下がったら本末転倒ですから。
だから、怒りは湧いてこなかった。
後に引かないと覚悟を決めた企画だったので、当然笑いも出なかった。
なぜか、涙も出なかった。
無意識に状況理解を拒んでいたのかもしれません。
『どうしようもない』
今でも覚えています。笑い話に出来ればよかったんですけどね、だれかこれの調理方法知りませんか?
とまぁ↑、この後なんとか自分の機嫌を取って、「延期だから、放映日まで画力を上げる時間が伸びたと考えよう」と持ち直しました。絵が依然楽しかったことも幸いして、月に1枚以上は描いていきました。結構遅いほうなんですけどね。
そして新たに告知されたアニメ放映日。4/8です。
やっと来たと。前に描いたものと構図まで済ませたものがあるし、それを仕上げていけばいいと。最初そう思っていました。
しかし、ふと思ってしまいました。
『これが最後のファン活動なんじゃないか?』
「確かにそうなるかもしれない。だからこそ、今こうして準備している。」
『”最後の”ファン活動だぞ?』
「…………?」
『そんな量で満足できるんか?』
「…………ぁ」
「足りない」
「延期された分描く時間があったはずだ。学んだものもあるはずだ。
数も、少ないがこなせたはずだ」
「なにより、最後の機会だ。多少無理のある量にしてチャレンジしたほうが楽しいし、1週間に1枚イラストを投稿して宣伝するよりも目につく機会が多くなるし、覚えやすくもなってもらえるんじゃないか?」
「決めた。
残りの3週間前用と2週間前用のイラストに加えて、アニメ放映日までの11日間、連日カウントダウンイラストを投稿する」
いやちょっと待ってくれ、何を捏造しているんだ。こんなもの記憶にない。
お前はただ「え、ヒロインの数字分毎日投稿したら面白くね?」しか考えていなかっただろうが。いつもの見切り発車だろうが。
パシャパシャ パシャ パシャパシャ(フラッシュにご注意ください)
記者「そのような会話は一切ないと指摘されておりますが、その点についてはどうお考えですか?」
ワイ「え~、この度の不祥事につきまして、誠に申し訳ございませんでした」
記者「どのような意図でこの会話を捏造したのでしょうか?」
ワイ「今後は、え~、このようなことが二度と起きないよう改善に努める所存でございます」
記者「ちょっと、質問に答えてくださいよ!」
ワイ「誠に、申し訳ございませんでした」
進行役「これにて質疑応答は終わりたいと思います。質問のある方は後程FAXでまとめてお送りください」
記者「ちょっと!何も答えてないじゃないか!」
・・・・・・
今デート・ア・ライブ4期を見てから貫徹でこれを書いています。ありえん脱線しました。
話どこだ?あ?あぁ、思い付きで描く枚数増やした話っすね。
そうです。思い付きで増やしたのもそうだし、これくらいやって初めて満足できると思ったのも事実です。
そういった経緯があり、この1か月程度の間カウントダウンイラストを投稿していたのでした。
このカウントダウンイラスト企画、これは冗談抜きで楽しかったです。
1か月に1枚、多くて2枚程度しか描いたことないやつが、1か月の間に計13枚描く。
しかも2月時点での描いた累計枚数は19枚。ほぼ同数描くわけです。
これだけ見ると『多少無理のある』ではなく、『無理がある』難易度設定だった気がします。でも、チャレンジとして丁度良かった。
Twitterで「やべぇ」とか「終わるかわかんねぇよぉ」とツイートしてしまったのはプロモーションの戦略上まずかった気がしてならないですが、あの裏ではニコニコしながら「わかんねぇの含めて楽しいすぎる!」とか言って描いてました。
特に4月に入り仕事が始まり、放映4日前時点でそれまで描き貯めた在庫を出し切ってしまったときはこの企画をやり切れるか本気で危ぶんでいました。
仕事終わりに急いで描き、筆が遅いのと仕事の為に5時起きする必要があったことが合わさり4月入ってから今日まで連日3時間睡眠でした。睡眠時間の自慢とかではなく、自明に管理能力のNASAが問題。
「命削ってる~~~」とかいいながら笑ってましたけどね。
1日前イラストは折紙様を描くことになり、迫る時間と納得のできないクオリティに挟まれて絵を描くことが嫌いになる手前まで追い込まれたこともありました。
どうしてバランスがとれないんだ、もっと可愛くてミステリアスで、顔はこんな丸くなくて……とか。
絵描きが筆を折る一番有名な理由が、ここにきて自分の身にも降りてくるなんて思っていませんでしたね。
自分は普段イラストレーターの方の添削配信を聞いていて、いつもなら前向きに
「他の方が指摘されたポイントは俺のここにも当てはまるから、次描くときに意識してみよう」
と傾聴することができたのですが、この時期は全ての指摘がマイナスに聞こえ、義務に聞こえ、他の人はこんな魅力のあるイラストを描けるのに俺はどうしていつまで経っても描けないんだ……と後ろ指をさされる思いでした。
絵描きを嫌いになりたくない思いと、このファン活動に後悔を残したくない思いで耳をふさいでひたすらに筆を執っていましたね。
結局のところ、やはりクオリティ面で後悔が残りましたが。
こればっかりは描き始めた時期が遅かったことを恨みたいです。あと1年でも早く描き始められたら・・・・時間は返ってきませんから悔やんでも仕方のない事です。
この連載企画の目的は『フォロワーの方々でまだデート・ア・ライブを見たことない人を、一人でも多くアニメ4期の視聴にこぎつける』でした。
そのアプローチとしてイラストを選んだわけですが、それまで興味を持っていなかった人に興味を持たせるには必ず、巧拙の程度はある程度関係なしに、【魅力的な】イラストである事が要件になります。
果たして自分は、その【魅力的な】イラストを描くことができたのでしょうか。
自己評価としては、『まったく足りていない』です。
これは連載を企画する段階から分かっていたことでした。
そこで自分は『連載』の形式を採ることにした訳です。
これを読んでいるひとも「言われてみればわかるかも」となると思います。
単体のイラストはその1枚で魅力を、価値を語らなければいけませんが、
『連載』においては、作品を重ねるごとにその流れ自体が魅力を語る手伝いになり、物語になり、「あ、○○○○のシリーズを描いている人だ」と記憶してもらいやすいバフまで付きます。
最後の要素に関しては単純に『認知回数が増えるとその度に記憶のノードが太く強化されていく』という話です。
(Vtでいえば地主さんのしぃしぃやチャイカの漫画、もしくは比村奇石先生の『月曜日のたわわ』シリーズなど)
要するに『連載』パワーを借りてデート・ア・ライブの認知が進めば、アニメ4期にも興味を持ってもらいやすくなる狙いでした。
しかしながらその力を借りても今回のアニメ1話の視聴までこぎつけられた人がいたのかは、正直わからないですし自信が持てません。
元々自信が希薄な性分である上に客観的に見ても価値を持てた作品群を描けたかどうか怪しいです。
デート・ア・ライブを否定されたくない気持ちが一番にあるので、「デート・ア・ライブ、見てくれた?」と話題をふることも怖くて出来ていません。
そういう時、大概しつこく思われて自身の悪印象に付随して作品にもその悪印象が付いてしまうことが自然だと思います。
だから宣伝ツイートをして認知回数を増やしてあげる事しか出来ませんでした。本当は1~3期のまとめ画像を作って、それまでのシナリオを知ってもらえれば視聴までこぎつけるためのハードルも下がると考えていましたが、想像以上にイラストに時間を食われたため間に合いませんでした。
不甲斐ないですね。
もっと上手く見せられたかな、もっとつなこ先生のイラストを観察すべきだったかな、そうすればもっと顔のバランスは崩れずに済んだかな、もっと数を描いておけばこの企画に入る前に実際に使える技術を増やしておくこともできたかな、この期間中はツイート内容に気を付けたら作品や宣伝にも好印象も持ってもらいやすくなったかな、もっとぐいぐい宣伝していくべきだったかな。
過ぎ去った時間は返ってきません。多くの作品でも、そのように語られます。
逆行するには代償が要求され、それは大概重いものです。例えば死ぬとか。例えば数千、数万人の命を捧げるとか。
そんなこと自分にはできないので、ただひたすらに反省を繰り返すしかありません。
反省を繰り返して目標までひたすら歩むしかありません。
途中気を病むことがあるかもしれません。それは疲れているサインです。ただし、所詮疲れです。さっさと寝て、まだ疲れが抜けなければ息抜きを。その後悩んでいた箇所を客観的に、他人事のように評価して、現状を把握し、課題を明確にし、悩む時間を目標のために悩む時間に当てましょう。自分が今届きたい目標のための時間はそんなに多くは用意されていないから。
見返すときにこの文章が目に入ってくれたら、きっと持ち直してくれる。と良いなぁ。
とまあこんな感じでこの1年弱を過ごしてきたよっていうお話でした。
正味大学生活で一番濃厚だった期間でした。おそらく人生で見ても、これほど頑張れた時もなかった。この先の人生でも、ここまでの瞬間は来ないかもしれない。空前絶後。
一般的に考えればみんなこれ以上に頑張っている時間のほうが長いんだから、俺が頑張ってこなさ過ぎたんだけどね。
「生きているだけで偉い」という言葉はこういうことだったのかと。
恐らく、デート・ア・ライブのアニメ化はこれで最後になると思います。
そういう雰囲気が出ていたわけではないですが、アニメ化された作品でもアニオリを除けば『原作全てをアニメ化しきった』という前例は皆無だったはずです。
であれば、すでにデート・ア・ライブもこれで4期目。物語全体で見ても終盤に差し掛かっています。もう、来ないでしょう。
5期があるようなことがあれば、それはデート・ア・ライブをアニメとして描き切ることになると思うので。
アニメも終われば、原作が完結している以上そこから先の供給は途絶えるわけで。
自分の人生を過ごす8割がたの理由はデート・ア・ライブで構成されています。なので、まぁ、どうなるか分かりませんが。
別に遺言って訳では決してなく、「そっから先どうしよっかなぁ」的なアレ。
デート・ア・ライブのメインヒロイン・十香と出会ったのも、別れたのも、この桜舞う季節。
会者定離の定めあれば、その蜜月も光陰矢の如く。
自分にとっての別れも、もうすぐそこかもしれません。
いままで仲良くしてくれた人は、これからもそうでいてくれるでしょうか。
あまり気を配れないタイプなので、人望もありません。
表面的な付き合いだけでも、続いてくれることがあれば、望外の喜びですが。
おお、いい感じにまとまった。
これからもしぶとくTwitterに居続けますので目にすることはあると思いますが、
どうかよろしくお願いします。